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どのような商売でもリスクはあります。それはコインパーキングでも同様です。車が入り、料金を払い、車が出て行くという単純と思われるコインパーキングでも、考えもしないトラブルが起こることがあります。それによるリスクについて考えてみましょう。


運営者が責任を問われることがある
コインパーキングでは管理する側により「駐車場内でのトラブルについて一切責任を負いません」という旨の看板が立てられているのをよく見ます。しかし看板を立ててあるからといって管理する側がすべての責任を免れるという訳ではありません。

管理が適切ではなく、明らかに管理する側にも責任があると判断されるトラブルの場合には責任を問われる可能性もあります。

例えば、出入口の見通しが悪いことや、駐車場内の通路や駐車スペースが極端に狭いということがわかっていながら何の対策も講じず、それが原因で事故が起こったというケースです。また巡回を怠っている間に駐車場内の照明が切れてしまい、夜中に駐車している車が車上荒らしの被害に遭ったというケースもそうです。

管理する側の落ち度を指摘されることがないよう、問題意識を持って取り組み、気になる箇所は改善することが大事です。


利用者や近隣住民トラブル
コインパーキングの中は若い方のたまり場になることがあります。夜中に花火をしたり、飲食物のゴミなどを所かまわず捨てたりされると近所から苦情が来たり、車が汚れることにもなります。そのことで利用者や近隣住民ともめることもあります。

こういったトラブルを未然に防ぐためには夜間の巡回を怠らないようにしなくてはいけません。コインパーキングは月極駐車場よりも利用者の出入りが多いためトラブルになる可能性は高くなります。自身でこれらのトラブルに対応することが難しいと考えた場合には、多少コストがかかったとしても管理会社に委託することをおすすめします。

自然災害でのリスクがある
不動産ビジネスはどれも自然災害の影響を強く受けます。コインパーキングも地震、それによる津波、台風により設備の倒壊、損壊する可能性はないとはいえません。

災害によってコインパーキングが使えなくなったら当然収入はゼロになることに加え、営業を再開するには修理が必要になります。建物がないので被害が少ないのですが、被害状況によってはアスファルト舗装や車止め、コインパーキングのロック板や精算機などの機材などの取替えが必要になります。精算機などは100万円以上もするので、そのリスクも考え経営をしていかなければなりません。自然災害を受けたくなければ、ハザードマップを参考にしながら最適地を探して安全な場所でコインパーキング経営をしましょう。


放置自動車によるトラブル
土地を所有していると、「コインパーキングは利回りがよい」といって、コインパーキング経営を勧誘してくる不動産会社がたくさんあります。建物を建てるよりは融通が利く土地活用であるとはいえ、実際には駐車場の運営はとても手間がかかるものです。

放置されたゴミの片づけ、駐車場内での当て逃げなどのトラブル、精算機などの不具合の問題もあり、さまざまなクレーム対応が付随業務として発生します。
また、コインパーキングでは、故意に自動車が放置されるケースもあります。貼り紙をして時間が経過しても所有者が特定できない場合などは解決に時間がかかります。仮に所有者が特定できても、面倒なトラブルに発展することもあります。

コインパーキングを利用する方は、良心的な方ばかりが利用するのではないと肝に銘じておくことが必要です。


トラブル対応が嫌な方は専門の管理会社に委託するのがおすすめ
ここでは実際に起こったトラブルのいくつかを取り上げてきました。そのトラブルの相手は、利用者であったり、第三者であったり、あるいは自然であったりとさまざまです。いったんトラブルが発生すると、自然災害以外は面識のない利用者や第三者との話し合いによる解決や裁判などによる解決ということになります。経営しようとする方が、人と話すのが苦手な方や、折衝能力がない方なら問題解決は進みません。また折衝能力があるような方でも、解決までには時間もエネルギーも使います。このような場合は、自己管理は諦め、管理会社に任せるといったことも考えなければなりません。コインパーキングを始めるのなら、これらリスクを考え、的確な管理方法を選択することが大事です。

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